見た目の美しさと住人の要求が両立するデザイン住宅

建売住宅の場合は既にある間取りや設備が住む人間の希望に合うかどうかで取捨選択していきます。

そういう場合は、優先順位の高いニーズを満たしても順位の低いニーズや細かな点は妥協することになりがちですね。

デザイン住宅は住む人の意見を徹底して聞き取り建てるものと言えましょう。

注文住宅だとニーズを細かく反映させる様に建てるんですがセミオーダーになっていることも多いです。

何故なら、住む人の要求というのは本当に多彩なので過度に取り入れると変な家になったりするんです。

色々要求しているうちに注文している当人が混乱してくる場合も有るんですよ。

家に住む人は多くの場合は家造りの素人ですから、素人考えでは上手く行かない部分が必ず出てきます。

そうした混乱を避ける為にむしろセミオーダーの方が結果的に満足できる家が建ったりします。

同様の事情はデザイン住宅にもあって、セミオーダーの選択肢の代わりに設計士が具体的な調整や提案をするわけです。

そうしてデザイン的に調和の取れた住みやすい家が可能になります。

住む人にとって快適で暮らしやすいことと意匠的な美しさがどの程度関連するかは、かなり難しい問題です。

美しさというのは曖昧で主観的なので人によって随分違いますし、極端な場合には美醜が正反対だったりします。

好みの問題は一概に言えませんし時代によっても美しさの基準が変化したりします。

そう考えるとかなり変わった雰囲気のデザイン住宅が住む人にとっては実に快適というケースが無いとも言えません。

ただ、機能美という言葉がある様に美しいデザインのものは合理的で使いやすく人によく馴染むとも言えます。

デザイン住宅を設計している段階で何だか変だなあ不自然だなあと思う点は、そのまま実現しない方が無難です。

デザイン的に生じる無理というのが何らかの不都合を表している事は多いものです。

そういう点を検討して無難な設計に落ち着いてしまっては面白くないかもしれません。

住む人の希望と良いデザインとをしっかり両立させるためには、住む人の希望を聞き取って実現する設計士の力がものを言います。